イップスを外すためには、イップスを認める必要があります
今初めて、メンタリティから来るイップスに関わらせていただいております。
トラウマから来ているイップスと、メンタリティの崩れから来るイップスは、外れるまでのルートが違います。あと、アマかプロかでも違いますね。トラウマから来るイップスは、トラウマを外し切って、あと少しプレーに向かう姿勢(メンタル、フィジカル両方)を整えると、感覚を取り戻していきます。メンタリティから来る場合、自分を保つ健全な考え方や、自分の内側に起こる様々な感情の見分け方、扱い方を実践を交えて学びながら訓練していく必要があります。トラウマが鎖に縛られて自由を失っている状態だとしたら、メンタリティから来るトラウマは、心身が崩れてしまった状態と言えます。トラウマの場合は、鎖を切って、バランスを整えてあげれば良いのですが、崩れてしまっている場合は、もう一度積み直す必要があります。積み方にものすっごく神経を使います。だって、積み上げた結果の心身は、崩れる前より強くしてお返ししたいじゃない?
積み上げは、すぐできるものではないし、かなり先まで考えながら組み立てますから、慎重に進めます。そして、忍耐力が必要です。クラシック音楽やってて良かった!このジワジワ感は、曲を完成させるまで、小さな改善を積み重ねて忍耐強く曲に向き合う時間を思い出します。
さて、崩れてしまった心身を立て直すにあたり、大前提があります。それは「自分はイップスにかかってしまった」と認めることです。実はこれが非常に難しいのです。「イップスになってしまって…」とご相談いただいている時点で、イップスだと認めているじゃないか、と思いますよね?それが違うのですよ。イップスを拒否していると、「イップスである自分」という認識を脳がきちんとキャッチせず、それていってしまいます。認識/認知については少し専門的なのでここでは詳しく書きませんが、分かっているはずなのに何かと「イップスになる前の自分」のセルフイメージで考え行動してしまいます。
「イップスなしでやりたい」が本音で、その気持ちはすっっっっごく共感します。イップスになる前のあのプレーに戻りたい!しかし今、この時は、イップスがあるのです。私がなぜイップスを認めさせることを重要視するかというと、認めない限り「じゃあどうする?」にならないからです。イップスを正面から見て、自分が何を感じ、どこがどうなるかはっきり見るまでは「イップスが外れた自分」というゴールに向かってスタートできません。なぜスタートできないかって、スタート地点が決まっていないからです。
「こんな状態でプレーしたくない!」と思うのはもっともです。しかし、それとイップスにかかっている自分を拒否して認めないのは別のことです。拒否していると、まるで他人のように自分を責めてしまったり、自分を恥ずかしく思ったり、ケアを怠ったりします。自分が弱っている時、苦しんでいる時、泣きたいほど体が動いてくれない時、味方になってもらえたら、そっと見守ってくれたら、嬉しいですよね。自分に対してそうあってほしいのです。
自分の味方になれて初めて、体もあなたの味方になってくれるスタートを切れるんですよ。
イップス外し専門カウンセリング
(必要があればトレーニングもプログラムします。その場合内容や回数が変わります)
120分 × 3回 ¥220,000-(税込)
4回目以降 1回 120分 ¥55,000-(税込)
診断/通常カウンセリング(オンライン)
60分 ¥13,200-(税込)
ご予約ページ→https://www.reservestock.jp/page/reserve_form_week/27940?course=64450
SkypeかZOOMで承ります。どちらかお持ちであればそれを、お持ちでなければアプリをインストールしてくだされば、あとはリンクをお送りしますので簡単です。
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