イップスの後遺症?
今まで何人か見たことがあるのですが、「トラウマを外したら、いきなりパフォーマンスがぐんと上がった(というかイップスになる前に戻った)けれど、またすぐ症状が戻ってきてしまった」ケースがあります。
トラウマのせいで体の使い方が変わってしまい、長期間イップスでいることによってその変な体の使い方のクセが定着してしまったと考えています。その変な体の使い方のクセをイップスの症状に含めるべきか否かで、アプローチの責任の範囲が変わるのですよ。まぁ改善に当たるこちら側の都合の話です。
例えば、体の使い方のクセ「のみ」に関しては、コーチやトレーナーが改善できる可能性があります。しかし、トラウマから引き起こされる体の反応は、体の使い方からアプローチしてもあまり改善は期待できません。なので、トラウマからイップスを発症した場合、体からアプローチするのは間違いと言えます。しかし、トラウマを外してしまえば、クセを改善する下準備ができるので、それからはコーチやトレーナーに引き継いでも大丈夫と思うのです。
このようにイップスとその後遺症(と呼ぶことが適切かは置いておいて)を分けることは、イップス専門家が最初から最後まで関わらなくて良いので、遠方でも最後まで改善できる可能性が高まります。私は函館に住んでいますから、遠方の選手がイップスになった場合、オンラインでカウンセリングによりイップスを外し、数回どの筋肉にサボりグセがついているかを細かくチェックし、気をつけるポイントをお伝えして、今まで見てもらってきたコーチに引き継ぐことで細かく選手をサポートできる体制が整います。改善する側も連携プレーができると理想的だなと思いましたよ。
もちろん、クセを改善していくのは時間がかかるため、焦りや苛立ちなどが出て、メンタリティの支えが必要なら私が関わる必要があると思います。それはもうイップスではなくてメンタルトレーニングの域ですから、通常のカウンセリング枠で承っております。
イップスの4つの入り口もそうですが、分解していくことでアプローチの方法を定めることができ、より効果が出る関わりができるようになります。イップスになってしまった選手や奏者に関わる方には、よく学んで見極めてほしいですね。私も研究を続けていきます。
イップス外し専門カウンセリング
(必要があればトレーニングもプログラムします。その場合内容や回数が変わります)
120分 × 3回 ¥220,000-(税込)
4回目以降 1回 120分 ¥55,000-(税込)
診断/通常カウンセリング(オンライン)
60分 ¥13,200-(税込)
ご予約ページ→https://www.reservestock.jp/page/reserve_form_week/27940?course=64450
SkypeかZOOMで承ります。どちらかお持ちであればそれを、お持ちでなければアプリをインストールしてくだされば、あとはリンクをお送りしますので簡単です。