イップスの4つの入り口
最近clubhouseでイップスをテーマにルームを立ち上げております。夜8時にオープンすることが多いかな。そこで先日シェアしたことをこちらでも。
イップスの原因はそれはもう数え切れないほどありますが、入り口はメンタルとフィジカルから2つずつ、ざっくり4つに分類できます。
《メンタル》
①トラウマ→過去の出来事の影響で恐怖心や過緊張が起こったり、体の強張りやコントロールが効かなくなるなどの身体症状が出る。
②メンタリティの問題→重圧に負けてしまったり、ネガティブな考えから逃れられなくなったり、逃避するといった心の問題。
《フィジカル》
③アウターの過緊張/インナーの弱化→練習のしすぎや調子を崩したときに、アウターとインナーのバランスが崩れ、戻せなくなる。
④ケガ→うまく回復できず、そのまま調子を崩して戻せなくなる。
それぞれの入り口からそのままイップスになるのではありません。
例えば、①コーチに否定されたトラウマにより、今までできていたことがうまくできなくなる→焦って色々なフォームを試すうち、元々どうやっていたか解らなくなる→力むようになり、パワーで押すようになる→②アウターの過緊張/インナーの弱化で身体バランスが崩れ、フォームを戻せなくなる→②メンタリティの問題で焦ってオーバートレーニングし、休むべきときにもきちんと休めなくなり、自分を追い込み始める→④ケガ→ケガが治っても調子を戻せない→イップス
というように、順番は色々ですが、大抵①〜④をいくつかまたは全部経由してイップスになります。どの時点でイップスになったか、といえば、最初にコーチに否定されたことがトラウマになった時点ですでに始まっていると言えます。
つ、ま、り。
悪化して本格的なイップスになる前に、調子を戻すのがものすごく大事なのです!例で言うならば、コーチに否定されたときに、セカンドオピニオンじゃないですが、他のコーチに客観的な意見を聞きにいくとか、カウンセリングでネガティブな気持ちをきっちりケアしておけば、イップスにならなかったよね、ということです。そして、この場合の入口はトラウマです。自分を追い込んでしまう②メンタリティの問題をメンタルコーチについて克服しようとしても、トラウマがある限り解決しません。フィジカル面③を扱ってどうにかしようとしても、トラウマがある限り解決しません。入り口から解決する必要があります。
ポイントは2つ。
◇きっかけを見極める必要がある→治療者
◇早めに気づく→本人、コーチなど周りの人
そして、①〜④、全て扱い方が違います。④ケガの治療は病院の仕事ですね。③アウター過緊張/インナー弱化の解決はトレーナーの仕事です。ケガを直すのと、トレーニングは、全く別物です。これはわかりやすいと思います。メンタルも同じなのです。①トラウマの分野は、②メンタリティの技術では治せません。②メンタリティは訓練が必要で、言わば③と同じです。骨折(④ケガ)をしているのに、トレーニング(③アウターとインナーのバランス)をしたら、治るどころか悪化しますね。同じことで、①トラウマに対して、②メンタリティの技術を持ってくると、悪化のリスク爆増です。この違いを分かってないで、トラウマを抱えた選手にメンタルトレーニングをやってるメンタルコーチ、いませんかー?大丈夫ですかー?メンタルに関してはこの整理が、業界全体でなされていない感じがするなぁと思っています。
きちんと原因を見極めて、適切なアプローチができるには、メンタルにもフィジカルにも強い必要があります。まずは原因をはっきりさせてから治療に入りましょうね。
イップス外し専門カウンセリング
(必要があればトレーニングもプログラムします。その場合内容や回数が変わります)
120分 × 3回 ¥220,000-(税込)
4回目以降 1回 120分 ¥55,000-(税込)
通常カウンセリング(オンライン)
60分 ¥13,200-(税込)
SkypeかZOOMで承ります。どちらかお持ちであればそれを、お持ちでなければアプリをインストールしてくだされば、あとはリンクをお送りしますので簡単です。
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